【過ごそう #じぶん時間 Vol.8】「好き」を存分に味わい尽くす|くつろぎ屋 公式オンラインショップ

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コラム

Column

2021.10.15

【過ごそう #じぶん時間 Vol.8】「好き」を存分に味わい尽くす

【過ごそう #じぶん時間 Vol.8】「好き」を存分に味わい尽くす

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気がつくと誰かのためにばかり動いていて、自分のことは後まわしになりがち。いつの間にか自分を後まわしにすることに慣れてしまって、じぶん時間の過ごし方を忘れてしまっていることはありませんか。1分、5分、10分でも、自分のためだけの【じぶん時間】を過ごすと、なにかが変わり、日々の暮らしの心地よさが増すかもしれません。

「日々の暮らしを心地よくするきっかけになりますように」という想いを込めてコラムをお届けします。

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書き手は2歳1ヶ月の女の子をもつママさんインフルエンサーのCalonさんです。

夫・娘(2歳)・うさぎのcalonと暮らす新米ママ。
北海道の大自然の中で育ち、自身の転勤を機に上京。
商社、メーカー、広告代理店など様々な業界での勤務経験を元に、現在はフリーで幅広く仕事を手掛けている。趣味で始めたInstagramでは「ママも楽しめる子ども部屋作り」をテーマにおすすめの絵本・おもちゃ・子ども家具などを紹介している。

Instagram:@calon_style

 

私には「母親」がいない。
中学2年生。思春期真っ只中だった私が、母の死を受け入れるには多くの時間が必要だった。
あんなに大好きだった母との思い出も、歳を重ねるごとに薄れていく。
「母親」ってどうあるべきなんだろう?
その答えが出ないまま、私が母になったのは2年前の夏。

まだ何色にも染まっていない透き通るようなその存在は、ベビーベッドの上でふにゃふにゃと手足を動かしていた。可愛くて仕方ないのに、その透明さは時として私の足りない部分を見透かしているようで怖かった。

初めての育児。実家は飛行機の距離で、一番頼りたかった母はもうこの世にはいない。
娘と過ごす時間は1人でいた時よりも孤独だった。
娘のために「ちゃんとした母親」にならなければ。自分のことは後回しで育児書に読み耽っていたあの頃の私は「正解」が欲しかったのだろう。

「絵本の読み聞かせをすると良い」どの育児書にもそう書いてあったので、娘が0歳の頃から絵本の読み聞かせをしていた。ページを捲ると広がる世界はいつだって自由だった。とある絵本に出会って「正解は自分で決めるもの」と知った。娘のためにと選んでいた絵本はいつしか自分のためにも選ぶようになっていた。

抱っこ紐で眠る娘を抱えて毎日のように書店に足を運んだ。
それから「子どもと一緒には行けない」と勝手に決めつけていたカフェの扉を開いた。
娘が起きるまでの時間、ディカフェの紅茶を片手に買ったばかりの絵本を読んで過ごした。

そんな束の間のじぶん時間は、今まで我慢してきた私の「好き」を次々に思い出させてくれた。
静かな空間、一人の時間、紅茶の香り、美しいもの、ピアノの音色。
娘に頼まれたわけでもないのに、勝手に自分で我慢して「娘のため」と思っていた。
なんて迷惑な話なんだろう。笑

娘の人生を1番近くで見ているのが私なら、私の人生を1番近くで見ているのは娘なのだ。
「大人」や「母親」を通して見る未来に娘が希望を持てるように、まずは私自身が毎日を楽しく生きよう。そう決めたのは娘が1歳のお誕生日を迎えた頃。

それから時は過ぎ、現在2歳になった娘を保育園に送り届けたあと、
私はお気に入りのカップに大好きな紅茶を淹れる。

高校時代にロンドンで出会い惚れ込んだその香りは、慌ただしい毎日を忘れさせてくれる。
スピーカーから流れるお気に入りのクラシックは、初めてのボーナスを全て注ぎ込んで旅したプラハとウィーンの美しい街並みを思い出させてくれる。
家にいながら大好きなヨーロッパにいる気分を味わうのが、最高に贅沢な私のじぶん時間。
それが例え、仕事前のほんの数分でも「好き」を存分に味わい尽くす。

そんな風に自分で自分を満たしていると他で埋める必要がないから、周囲の評価が気にならなくなる。不要なものは削ぎ落とされて本当に大切なものだけが残り、シンプルに自分のやりたいことを追求できる。

「母親」になったからと言って、諦めることなど何もなかったのだ。
娘と一緒に等身大の自分で成長していこう。
やりたいことを全てやり切るにはあまりにも人生は短いと、大好きな母から学んだのだから。

写真・テキスト Calonさん

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